WEB制作
ランディングページの効果を高めるボタンを形成する4つのポイント
ランディングページの名脇役といっても過言ではない申し込みボタン。このボタンがうまく機能するかどうかがランディングページ全体に与える影響は非常に大きいです。今回はそんなボタンについて4つの角度から改善ポイントを見ていきましょう。
≪本記事でご紹介する内容≫
・ボタンとして認識されるデザインか?
・ボタンは周囲と比べて目立つ工夫がされているか?
・申し込みの入り口になるボタンの設置個所に問題がないか?
・クリックを誘導する為の、セールスポイントが記載されているか?
1.ボタンとして認識されるデザインか?
まずは、初歩的なところから抑えたいと思います。意外と見落としているポイントかもしれませんので、自身の運営するランディングページを確認してみてください。
よく見かけるのがデザインにこだわり過ぎて、ボタンなのか何かの訴求するイメージなのかが分からないようなボタンです。ボタンをデザインすること自体は決して悪いことだと思いませんが、さまざまな要素を詰め込むことによって、本来の機能が損なわれる場合があります。
そんな時は、クリックを誘導するような文言を添えてみたり、矢印などのアイコンを利用してページが遷移することを明示しておくとよいでしょう。
また一方でシンプル過ぎるボタンも時にクリック率を下げてしまう要因になります。1つは目立ちにくいという点、もう1つはクリックを煽るような仕掛けがないという点です。
ボタン1つとっても、しっかりとバランスを調整することによって、ランディングページの効果を高めてくれる武器に早変わりしてくれます。
2.ボタンは周囲と比べて目立つ工夫がされているか?
過度なデザインを施される方もいますが、目立たないよりはいいかもしれませんね。基本的なところだとページ全体と同系色にするのは避けておきましょう。せっかく凹凸付けたり、影を付けて工夫しても、なかなか目立たないものです。
ボタンは目立つようにとアドバイスをすると、多くの方が赤いボタンを作ってみたとご報告をいただきます。確かに赤は強い色で目立ちます。しかしながら、サイト全体が赤い色でデザインされる場合もありますよね。そんな時は、違う色を選択しなければなりません。
色の他に気を付けたいポイントとして周囲のコンテンツとの間の取り方です。目立つボタンも密集された場所に置いてしまうと、その効果が弱まってしまいます。その為、そこにボタンがあることが分かりやすいように周囲の情報を整理しましょう。
最後に、ボタンを目立たたせるもう1つのポイントとして、人物の切り抜き写真を使うことです。特に、あまり人物の写真などを利用しないページでこの方法を導入すると非常に効果的です。また、人が指差していると、ついついその方向を見てしまうものですね。このような効果もうまく使えばクリック率のアップに繋がるでしょう。
3.申し込みの入り口になるボタンの設置個所に問題がないか?
しっかりとボタンのデザインをして、見やすいようにレイアウトも調整しているのに、クリック率がなぜか伸びないという症状に遭遇している方は、ボタンの設置個所を気にしてみましょう。
訴求したいサービスやLPの紹介を終えて、ページ下部のあたりにボタンを設置しているというのはどこのサイトでも概ね同じではないかと思います。ただ、その位置が必ずしもサイト訪問者の購入意欲が最も高まる場所なのでしょうか。
ページを訪問する前に、何かしらの広告に接触していたり、友人などからの口コミを聞いたりした方は、既に高い購入意欲を持っている可能性があります。そんな方の為にも、ページ上部にもボタンを設置しておくことをオススメします。
また、アクセス解析も合わせて担当している方ならよくご存じかと思いますが、リピーターはサイトの深部まで情報を取りに行くことがあまりありません。このリピーターには、ページ上部のボタンがベネフィットを提供してくれます。
もう1つご紹介するなら、自身の販売したいサービスや商品でもっとも自信のある部分(訴求力の強い部分)を紹介している箇所にボタンを設置しておくのも大切なことです。
4.クリックを誘導する為の、セールスポイントが記載されているか?
ランディングページの冒頭などではしっかりと打ち出されている「送料無料」や「1つ買えば、もう1つ」などの煽りをよく見かけます。これらの強い販促ポイントをボタンに利用しないのは非常に勿体ないです。
単価の高い商品はもちろんですが、数千円の商品でも一度迷いだすと意外と購入に至らないケースがあります。リアルの店舗なら、スタッフがあの手この手でプッシュすることも可能ですが、ランディングページの場合は、そうはいきませんね。
そんなスタッフの代わりをしてくれるのがボタンに並記する煽りの文言になります。先にご紹介した煽り以外に、数量限定も効果があります。また、プログラムを利用して制限時間をリアルタイムに演出するとより臨場感が出ます。
■本記事のまとめ
ランディングページを考える時、脇役に位置するボタンですが、このボタンの良し悪しがCVRへ与える影響は非常に大きいものです。しかも、キービジュアルや全体のデザイン調整と比べるとその労力は非常に小さなもので済みます。
また、ボタンはランディングページの中ではサイズも小さなものですが、色、モデルとの組み合わせ、煽りの文言、サイズ、形、と意外に取り組めることがたくさんあります。
トライエラーを繰り替えてランディングページ毎に最適なボタンを作りあげましょう。