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海外からの富裕層旅行者向けのサービスが続々登場

翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都

『世界一訪れたい日本のつくりかた』にも書かれていたのですが、日本は外国に比べると超高級ホテルや旅館が少ないそうです。それはお客様によってサービスを変えない、という日本人の平等意識が関係しているのかもしれません。そのため、外国の富裕層は求めているサービスを受けることができなくて、日本を物足りなく思うこともあるのだとか。しかし、最近は富裕層向けのサービスが増えつつあります。

鹿児島県霧島市の『天空の森』は、3棟からなる、1泊1人15~25万円の高級温泉リゾート。2018年には、プライベート機での送迎などがセットになった1泊1人100万円のサービスを開始する予定です。『天空の森』は、一流ホテルやレストランのみが会員になることができる世界的組織・ルレ・エ・シャトーに加盟しています。

京都では、高級ホテルチェーンが続々登場。2014年にザ・リッツ・カールトン京都、2015年に翠嵐ラグジュアリーコレクションホテル京都、2016年にはフォーシーズンズホテル京都がオープンしました。そして、2019年にはパークハイアット京都がオープン予定。

海外からの観光客が多いニセコにも、ザ・リッツ・カールトンが2020年にオープン予定です。東京には、虎ノ門に2020年完成予定の東京ワ-ルドゲート内にエディション(EDITION)がオープン予定。エディションは、マリオット・インターナショナル・グループでもザ・リッツ・カールトンに並ぶ最上級グレードのホテルです。建築を担当するのは隈研吾氏。銀座にも同じく2020年にオープンする予定です。

沖縄では、ザ・ブセナテラスなどのホテルを持つザ・テラスホテルズが、国内と海外の富裕層向けのマンション・ザ・ナハテラス レジデンスクラブ(仮称)を着工。入居開始は2019年の予定です。入居者は、ホテルの施設やコンシェルジュサービスを使うことができます。

宿泊予約サイトENYSi(えにし)では、京都のお寺の宿坊1棟を貸し切りにして、座禅などの体験をできるサービスを提供しています。宿泊料は1人1泊99,000円~。英語の通訳付きのツアーなども。アクティビティ予約サイト『ボヤジン』では、すきやばし次郎の貸し切りツアーなど、海外富裕層向けの『Priceless Cultural Experiences in Japan』というサービスを開始しました。

フォーシーズンズホテルでは、13万8000ドルから参加可能なプライベートジェットによる世界一周ツアーなども行っています。値段が高くても、一流のサービスを受けたいという富裕層は多いため、ますます富裕層向けのサービスは充実していくことでしょう。

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