ニュース

観光インバウンド

多言語対応で日本の観光がますます便利に!

2020年の東京オリンピックを控え、日本国内では多言語対応を行うサービスが増えてきました。

おみくじ 多言語

2017年11月、京都・嵐山の竹林の小径などで、救急車が通る際に3か国語(英語・中国語・韓国語)でアナウンスする実証実験を実施。2018年1月、その結果報告が行われる予定になっています。11月16日から2018年3月まで、沖縄県タクシー・ハイヤー協会とKDDI、沖縄セルラー電話は、多言語音声翻訳システムを搭載したタクシーで実証実験を実施中です。マイクを通してお客さんが質問し、ドライバーが答えると、タブレットに翻訳された回答が表示される仕組みで、英語・中国語・韓国語に対応しています。鳥取市ではすでにKDDIとタクシー業界が2年間同じシステムを実証実験済で、そのシステムを2018年春から鳥取市内の約50店でも導入し、引き続き実験が行われることになっています。

おみくじも多言語化が進んできました。
浅草寺のおみくじは、裏面に英語で説明が印刷されています。福岡の櫛田神社や日光の東武ワールドスクウェアでは、多言語おみくじを買うことが可能です。2015年から導入した京都・貴船神社のおみくじは、QRコードをスマホで読み取ると、そのスマホの言語設定を認識して英語・簡体字・繁体字・韓国語などに翻訳され、音声でも読み上げてくれるスグレもの。同じシステムは、伏見稲荷大社でも導入済です。
貴船神社と同じPIJIN社のQRコードシステムは、他の分野でも。

ドラッグストアでは胃腸薬・正露丸の前に貼られ、奈良市や静岡県三島市の観光案内版、サンシャインタワーや東京都庁の展望台などでも導入されています。薬関連では、小林製薬が、中国で『神薬』と呼ばれた薬など20種類に関して、専用アプリをダウンロードすると中国語で商品説明を見ることができるシステムを始めました。

他にも、英語・簡体字・繁体字・韓国語に対応した指差し会話シートを使う自治体や店舗など、各施設によって工夫を凝らした対応がとられています。1964年の東京オリンピックの際にピクトグラムが開発されたように、ITなど日本人が得意な分野を中心に、多言語対応はこれからも充実していくことでしょう。

LINEで送る
Pocket

関連記事はこちら