訪日観光客の数は約70%まで回復!国別ランキングをチェック

2019年の日本への旅行において、外国人観光客の国別の数値ベスト10は以下の通りでした(出典: 観光庁)。
- 中国:約944万人
- 韓国:約786万人
- 台湾:約489万人
- 香港:約456万人
- アメリカ:約550万人
- タイ:約423万人
- フィリピン:約418万人
- オーストラリア:約408万人
- ベトナム:約392万人
- マレーシア:約376万人
コロナ前は、中国からの観光客が最も多く、韓国、台湾、香港が続いています。
これらの国々は、日本への旅行者数の面で重要な役割を果たしており、日本の観光業にとって大きな市場となっています。これらの国からの旅行者は、日本の文化、食事、観光名所などを楽しむために訪れています。
目的別ランキングだと以下の通りです。
- 観光・観光名所の訪問:富士山、京都の神社仏閣、東京の観光スポットなど、日本の文化や観光名所を訪れるために旅行する方が多いです。
- ショッピング:日本のブランド品、電化製品、アニメ・マンガ関連商品、伝統工芸品など、日本でのショッピング体験が人気です。
- 食べ物・グルメ:寿司、ラーメン、お好み焼き、和食、スイーツなど、日本の伝統的な料理やグルメを楽しむために訪れる方が多いです。
- 文化体験・伝統工芸:着物の着付け体験、茶道、陶芸、押し花など、日本の伝統的な文化や工芸品に触れるために旅行する方もいます。
- 温泉・日本の風呂文化の体験:日本は温泉地が多く、温泉や露天風呂でリラックスすることを楽しみに訪れる方がいます。
- アニメ・マンガ・サブカルチャー:アキバや秋葉原のメイドカフェ、アニメの聖地巡礼、コスプレなど、日本のアニメやマンガ文化に触れるために旅行する方も多いです。
- 自然・アウトドア体験:日本の美しい自然環境を楽しむために、ハイキング、スキー、サイクリング、シュノーケリングなどのアウトドア活動が人気です。
- 歴史・文化の学習:日本の歴史や文化に興味を持ち、古代遺跡や歴史的な建造物を訪れる方もいます。
イベント・祭りの参加:日本の祭りやイベントに参加するために訪れる方も多く、花火大会や神輿の祭りなどが人気です。
ここからは、最新の情報を見てみましょう。
2023年、日本政府観光局が発表した数値は以下の通りです。
2023年3月単月の数値です。
- 韓国:466,800人
- 台湾:278,900人
- アメリカ:203,000人
- 香港:144,900人
- タイ:108,000人
- 中国:75,700人
- ベトナム:53,600人
- シンガポール:52,700人
- フィリピン:46,600人
- オーストラリア:45,200人
順位に変動はあるもののコロナ前と同じ面々が上位にランクインしています。
数値の変化を見ると、中国がかなり大きく数値を落としています。
一方でアメリカとシンガポールは、コロナ前より日本へ旅行する方が増えている状況です。
ようやくコロナ前の数値の約70%あたりまで回復してきました。2020年の東京オリンピック・パラリンピックを契機として、日本政府は「観光立国」のビジョンを掲げ、インバウンド旅行の促進と外国人観光客の受け入れを目指していました。
具体的な目標は以下の通りです。
- 訪日外国人旅行者数の増加: 日本政府は、訪日外国人旅行者数を年間4,000万人に増やすことを目標としています。この目標は、日本の観光業界の成長と経済への貢献を促進することを意図しています。
- 支出額の増加: 日本政府は、訪日外国人旅行者の支出額を増やすことにも注力しています。外国人観光客が日本での滞在中に多くのお金を使うことで、地域経済や観光業界に経済効果をもたらすことを目指しています。
- 旅行先の地域分散: 日本政府は、外国人観光客の訪日地域を東京や京都などの主要都市から地方部にも広げることを目指しています。地方への観光資源の活用やインフラ整備の支援などを通じて、地方経済の活性化を図り、地域の魅力を世界に発信しています。
- 観光資源の多様化: 日本政府は、日本の伝統文化や自然環境など、豊かな観光資源を活用して外国人観光客を引き付けることを目指しています。伝統的な文化体験やアウトドアアクティビティ、食文化など、日本独自の魅力を提供することで、訪日旅行者の満足度を高めることを目標としています。
これらの目標は、日本政府がインバウンド旅行の推進に取り組む中で設定されています。政府は、観光庁や関連する機関と協力し、観光施策の推進や海外での広報活動などを通じて、日本への外国人観光客の増加と持続的な成長を目指しています。今後もこれらの動向に注目しながらインバウンドの状況を注視していきたいと思います。