WEB制作
ランディングページ(LP)改善チェック項目リスト|ライティング編
前回は一度ではご紹介しきれないLPO(Landing Page Optimization)の中からランディングページ(LP)改善チェック項目リスト|ファーストビュー編ということでLPへ訪問者したユーザーがコンテンツの詳細を閲覧しないまま離脱するのを防ぐ方法をご紹介しました。今回はコンテンツ本体の中でも文字構成(ライティング)と呼ばれる部分について触れたいと思います。楽天市場の影響からかページ上部に賑やかなデザインを採用するLPが非常に増えたように思います。また同時に縦長のコンテンツも増えました。縦に伸ばす意味があるようなコンテンツであれば問題ないのですが、同じ内容を回りくどく何度も訴求するページも多く見かけます。限られたサイト滞在時間の中でどれだけ効率よくセールスポイントを伝えられるかということを考えなければなりません。今回は5つのポイントを挙げてみました。
1.1行の文字数は30文字~40文字程度
⇒これも諸説ありますが、WEBの場合はサイトの文字の大きさによって最適な文字数は変わると思います。よって30文字~40文字程度という書き方をしています。横に長すぎると次の行頭を見失うことがあり、短すぎると読みせかされているような圧迫感を感じてしまうものです。
2.言いたいことから先に述べる
⇒ヒートマップのような検証ツールの利用経験がある方ならよくご存じだと思いますが、ページ下部へ進むにつれて離脱者の数が多くなっていきます。つまり、多くの訪問者が見ているページ上部の段階で訴求する商品とサービスの売りの部分を先に伝えるべきです。起承転結は大切ですが、これを縦長のページ全体で実現しようとするとLPの場合は効果が悪くなってしまいます。
3.メッセージを詰め込み過ぎない
⇒ページ上部でまとめて訴求ポイントを紹介するのはよいですが、あれもこれもまとめて詰め込むとそれぞれのポイントの訴求力が弱まってしまいます。「軽くて機能的で収納力があるカバン」、リスティングのように限られたスペースしか訴求枠がない場合は構いませんが、せっかくLPまで誘導できているのでれば、それぞれの特徴についてしっかりと分かりやすく写真を交えて紹介するといいでしょう。縦長になるのを懸念される場合は、冒頭で「○○カバンが売れる3つの秘密」のように予め紹介する情報を明示すると訪問者を引き付けられると思います。
4.漢字、ひらがな、カタカナのバランス
⇒文章の表現方法によっては漢字やカタカナが長く続いてしまうケースがあります。例えば「オシャレなカーテンランキング」、間違っていませんが、後半が少し読みづらく見えます。「オシャレなカーテン☆ランキング」や「オシャレなカーテン人気ランキング」のように間にうまく文字や記号を付け加えると簡単に読みづらさを緩和することができます。
また上記とは違った視点だと「体に優しい健康器具」を例に挙げます。これでも十分ですが女性をターゲットにした媒体などでは「カラダに優しい健康器具」とした方が読み手への伝わり方が優しくなるものです。状況に応じて使い分けると効果的です。
5.メリットを明確にする
⇒ドリルの話が有名ですね。ハイパワー、最軽量など商品の特徴を次々を説明するのはいいですが、結局どのような穴を開けられるのかが分からなければ多くの顧客はその商品を買うことができないでしょう。本来、ターゲットとなる顧客のベネフィットを考えて商品の開発を行う為、広告の際の訴求内容はこの時点で決めておくものです。しかしながら、部署間を渡るコミュニケーションはなかなかうまく機能していないものです。広告を行う前に再確認するとよいでしょう。
今回はここまでです。前回同様にLPの公開が始まったらPDCAの繰り返しです。たった1%の転換率改善でも繰り返せば大きな売上になります。変化の著しいインターネットの世界、これ以上改善が出来ないと思っていても、スマートフォンが普及を始めてEC業界に大きな影響を与えたように環境の変化にも敏感になっておかなければなりません。