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2014年にECサイトの訪問はスマートフォン経由が50%超え

スマホ利用イメージ

前回は2014年のスマホ普及率について実際の数値にも触れました。

今回はECに限定して数値や現在の状況について触れてみたいと思います。

国内全体のスマートフォン利用率ではまだ50%を超えていないと言われていますが、ECに限定したデータでは既に50%を超えていると言われています。楽天をはじめとする大手ECサイトがスマートフォンの普及状況に合わせて対応を進めたことが背景にあると思われます。

ECにおけるスマートフォン利用率
(出典:エンパワーショップ)

大手のECがスマートフォンでの販売を強化し、顧客にとって利便性の高い環境を用意すれば、そこで購入体験する人間も自ずと増えてきます。このことがスマートフォンを利用して購入するというアクションのハードルを下げる一方で、その他のサイトでも同レベルのサービスを求めるという状況を同時に生んでしまいます。

以前利用したECサイトでは「カード決済が出来た」、「購入時の情報入力が簡単だった」、「写真が見やすかった」など、これらの顧客の要望を満たしたスマートフォン用サイトが必要になります。

売上=アクセス数×転換率×客単価

ECに携わったことのある担当者の方なら、よく目にする方程式ですね。上記の通りスマートフォンを利用してECサイトを訪れる顧客は増えましたが購入に関しては30%強が平均的な数値だと言われています。つまりPCサイトと同じ方程式を持って効果検証を行うとスマートフォンの方が格段に効率が悪いという結果を導いてしまうことがあります。

但し「ながらスマホ」が象徴的なように、移動時間やちょっとした空き時間に情報収集を行い、最終的な購入だけをPCで行うという方もまだまだ多い状況です。クロスデバイスで効果検証を行うツールを導入した経験をお持ちの方はその影響力をよく理解されていると思いますが、上記の結果を元にスマートフォンの広告運用費を削減するとPCの売り上げにも影響を与えてしまうことがあります。

効果検証を行う際はデバイス毎で数値を追いかけるのはもちろん、クロスで見た時の相関関係もしっかりと理解しておく必要があります。


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