WEB制作
東南アジアでのソーシャルメディア利用状況2014
日本国内で東南アジア市場が取り上げられるようになって数年が経過。今ではナショナル企業だけでなく小規模の飲食店や人材エージェントなども出店を果たしている。しかしながら、現地でプロモーション活動を積極的に行う企業は少ない様に感じる。
そこで今回は東南アジアのソーシャルメディアの状況を確認してみたいと思う。
ASEAN全体のインターネット普及率は概ね30%~70%とうデータがある。シンガポールとマレーシアは急速な都市の発展に伴い普及率を伸ばしているがタイ、ベトナム、インドネシアはまだまだその数値は小さい。一方でソーシャルメディアの普及率は20%~60%程と言われている。インターネットの普及率から考えれば少し高く感じるのではないだろうか。
そのソーシャルメディアの中で高い利用率を誇るのがFacebookである。概ねどの国でも90%という数値を獲得しており、東南アジアでソーシャルメディアを活用する場合はこの媒体は外すことが出来ない。mixiやameba、LINEなど日本ではFacebook以外にも 影響力の大きな媒体があることが東南アジアほどFacebookが浸透しきらない要因かもしれない。
一方で東南アジアでここまでソーシャルメディアが普及する要因はそもそも端末自体が安価に手に入ること。そしてSIMカードの差し替えですぐに使えるのも魅力である。また現地で生活をした経験のある方はよく感じられたかもしれないが東南アジアではスマートフォン端末を所有していることが一種のステータスとなっている。
恐らくこれからiPhone4を買いたいという日本人は少ないと思われるが東南アジアではそのiPhone4を欲しがっている人間がたくさんいる。また先に述べたようにインターネットの普及率が小さい分、Wi-Fiが広く使用されて いるのもスマートフォン端末普及の要因である。そして東南アジアの方々へインバウンドの施策を考えているなら当然、このソーシャルネットワークへの取り組みが必要になってくる。
じゃらんリサーチセンターのアンケートによると東南アジアから訪日した外国人が観光の際に参考にした媒体として、ガイドブック(約30%)と同様にSNS(約35%)を利用している。情報取得の際のツールは約50%がスマートフォンと回答しています。
必要性は理解したが問題はローカライズです。ガイドブックや商品の説明書などと違い、日常のコミュニケーションで利用する言葉の意味の違いに戸惑うことが多々あります。
その大きな要因は時代に合わせて「言葉が変化」していることです。私が普段使う身近な言葉だと「ググる」や「ウィキる」、身の回りで耳にする言葉だと「リア充」という言葉もあります。特に流行を追うソーシャルメディアの媒体特性により流行り言葉や省略された言葉が頻繁に使用されます。
知っていなければ正しく翻訳できない言葉の使い方が日常生活の中には無数にあります。これらの現象は当然、日本に限らず生じています。海外をマーケットして検討しソーシャルメディアの分析や活用を検討されている方は、この言葉の部分にも注目していただきたい。